1973-06-28 第71回国会 参議院 大蔵委員会 第24号
「たとえば」ということになっておりますが、地方債を計画以上に出さねばならぬようなときには、その起債消化等については十分協力をする。
「たとえば」ということになっておりますが、地方債を計画以上に出さねばならぬようなときには、その起債消化等については十分協力をする。
現在のわが国は、低圧経済下にあり、財政が公債発行によって拡大されても、物資及び労働力の需給を圧迫することはなく、また、貯蓄性向は非常に高く、国債を含めた起債消化も十分になし得る状態にあるので、インフレの心配は決してない。新規国債については、一年間は買いオペの対象や日銀貸し出しの担保にはしないし、通貨の増発も、成長通貨の範囲にとどめ、健全な金融政策を堅持する考えである。
各県とも事情は同じでしょうが、これから数年過ぎれば、東北の各県のような経済力の弱いところは、県税収入で起債消化に充ててとんとんだというような状態に遠からずなるというような状況にあるわけです。それで起債の問題につきましても、最小限度にとどめることができるような工合に措置をぜひお願いしなければならぬのじゃないか。
併しその公債を発行いたしましても、日銀で引受けて日銀の通貨が出るということでは、これは根本的に工合惡いのでありますので、市場消化起債市場を培養いたし、貯蓄の増強、起債消化に振り向け得る資金を増加さして、そうしてそういう一連の政策と共に、公債の市場消化ということをも実を挙げて、そうして一面においては浮動購買力を吸收すると同時に、他方、産業の振興という方面に十分の資金をも賄い得るようにいたしたい。
ただ一般起債の點につきましては、市場その他が何分にもまだこういう時勢でございまして、狹隘でございまして、十分の起債消化が市場でも起きておらぬというような點もございますので、かたがた十分なる成果をあげておらぬような有樣でございます。